1949-05-14 第5回国会 参議院 経済安定委員会 第11号
元來独禁法は日本從來の法律と違つておりまして、具体的ケースの処理によつてその運用を図つて行く、いわゆる欧米法のケース・ローに属するものであるのでございまして、又この法律は國の産業経済の基本的秩序を確立いたします基礎法であることからいたしましても、時代の推移、経済の発展等に應じまして幅のある運用をなさなければならないと考えております。
元來独禁法は日本從來の法律と違つておりまして、具体的ケースの処理によつてその運用を図つて行く、いわゆる欧米法のケース・ローに属するものであるのでございまして、又この法律は國の産業経済の基本的秩序を確立いたします基礎法であることからいたしましても、時代の推移、経済の発展等に應じまして幅のある運用をなさなければならないと考えております。
この法案の根本性格が、日本從來の官僚組織をば、その主な特徴の殆んどすべてを残しつつ、民主化の名において國民に押付けるところにあるからであります。我々は日本の官僚組織の徹底的民主化を欲する。併しそれは中味を欲するのであつて、看板を欲するのではない。人民の要求するのは薬であつて、能書ではないのであります。即ち清盛に衣を着せるのが問題ではなくして、彼を武装解除するのが問題なのであります。
成る程日本從來の一つの道徳的美風でございまする親子関係、その親を殺傷する、どんな惡性の親であつても殺傷することは許されない。しかし、それは美風でありますけれども、余りにも封建的の美風ではないかという氣もするのであります。それが度が過ぎました場合のことを言つている次第であります。封建的な美風というものが多分にあるのではないかと思います。